東京都は、2020年東京五輪・パラリンピック大会に合わせて、全国で実施する文
化プログラムの内容の検討を始めた。既に芸術や伝統芸能の第一人者らがメンバーの東
京芸術文化評議会や、同評議会の文化プログラム検討部会で、文化、芸術の充実や発信
力強化のための意見を聞いており、今後、具体化を図る。
また、東京の芸術文化力の強化のため、民間の芸術文化活動を支援する都の関連団体
「アーツカウンシル東京」の機能向上にも取り組む。同団体は14人体制で、年間事業
費は6億円。今後、事業費増などで、文化、芸術団体への支援を拡大し、五輪の文化プ
ログラムを下支えする。
文化プログラムは、五輪憲章で定められており、16年夏のリオデジャネイロ五輪の
終了後速やかに、日本の芸術や文化を体験できるプログラムが国内各地で開始される。
さらに、東京五輪とほぼ同時期に、海外から招聘(しょうへい)したクリエーターらも
参加して、全国で「東京フェスティバル」(仮称)が開かれ、ピークを迎えることにな
る。
文化プログラムの検討や実施は、15年中にも東京大会組織委員会に設置される担当
部署に移管される予定。都はそれまでに実施可能なアイデアをまとめ、組織委にも積極
的に提案していく方針だ。
12年のロンドン五輪では、同時期に行われた「ロンドン2012フェスティバル」
に、五輪参加国と同じ204の国と地域から、アーティスト2万5000人が参加し
た。(了)
(2014年7月18日/官庁速報)
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