京都市教育委員会は、「和食」文化を未来へ継承するため、今後の学校給食の献立や
使用食器、食育などに関する取り組み案を策定した。市民から意見を受け付けた後、最
終案を取りまとめ、できる内容は来年4月から実施。最終案に基づく本格的な和食の学
校給食は来年8月から開始する予定だ。
市は今年4月から、学識経験者や料理人、市民委員らで構成する「学校給食における
『和食』の検討会議」で、学校給食の在り方について議論してきた。取りまとめ案で
は、学校給食の基本を和食と位置付けた上で、諸外国の料理への理解を深めることも重
要と指摘。安全で良質な食材調達に努め、心のこもった手作り給食で、和食の一層の充
実を図るとしている。
今後の具体的な取り組みとして、▽「和食の日」(仮称)を設定し、一汁三菜の精神
を生かした献立の提供や家庭への啓発▽漬物、お茶など伝統的な食材の提供▽ゆとりあ
る給食時間の確保▽味わいを感じることができる食器への更新―などを挙げている。
さらに、京料理人による味覚・食材教育や食への感謝の心の育成といった食育の推進
に加え、家庭との連携強化も図る。市教委は「給食を通して、児童・生徒に日本の伝統
文化を学んでもらいたい」(学校指導課)と話している。(了)
(2014年11月20日/官庁速報)
【関連サイト】
京都市教育委員会 http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000174915.html
- ※PDFファイルがご覧頂けない場合
- 右記のアイコンをクリックして Adobe Reader(無償)をダウンロード してください。