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売り上げ1億円超が5割=都内のアンテナ店調査

一般財団法人地域活性化センターは、東京都内で展開する自治体のアンテナショップ
に関する2014年度実態調査の結果を公表した。13年度の年間売上額が1億円を超
えたのは52店中28店で、調査を開始した09年度以降初めて5割を超えた。同セン
ターは「銀座など繁華街での出店が増え、店舗面積も拡大傾向にある。各ショップの営
業努力も大きい」と分析している。

 
調査は、都道府県を通じて、14年4月段階で設置されている都内の常設アンテナ店
を対象に13年度実績などを聞いた。
全52店のうち、年間100万人以上の入館者があったのは、北海道どさんこプラザ
(北海道)、とちまるショップ(栃木県)、表参道新潟館ネスパス(新潟県)、銀座わ
したショップ(沖縄県)の4店。年間売上高では全体の53.8%に当たる28店舗が
1億円を超えており、どさんこプラザとわしたショップは7億円超に達した。
事業内容を見ると、飲食施設を設けているのは25店と約半数で、本格的なレストラ
ンを備えた店から地酒や軽食、アイスといった食を気軽に味わえるコーナー設置まで多
様化している。
一方、外国人観光客への対応に関しては、語学ができるスタッフが常駐しているのは
6店で全体の11.5%。ホームページで多言語表記しているのは5店と低調で、外国
人への情報発信では課題が残った。

 
4月の調査開始後も、銀座や日本橋に福島県や長野県、金沢市など7自治体が出店。
銀座や日本橋エリアは民間企業の特産物ショップなども集積していることから、地域活
性化センターは「同じ人が一度にいろんな店を訪れることで相乗効果を上げている」と
みている。(了)
(2014年12月12日/官庁速報)

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