自然環境や歴史文化などを学んだり体験したりするエコツアー。このほど、その優れ た取り組みを表彰する「エコツーリズム大賞」に小岩井農牧(岩手県雫石町)が選ばれ た。岩手山南麓の荒れ地を開拓し1891年に農場として開設。「長年の植林活動に加 え、周辺地域と連携したエコツアーを展開してきたことが評価された」と自然環境局の 担当者。 新たな観光の形、地域活性化策として注目される一方で、一般の人の認知度は まだまだだ。昨年、内閣府が公表した世論調査の結果では、エコツーリズムの意味を知 っている人は全体の13.8%、実際に参加したことのある人はわずか3.6%にとど まった。担当者は「03年にエコツーリズム推進会議が立ち上がってから、取り組みの レベルは上がっているのに」と浮かない表情。「内容がエコツアーであっても、旅行会 社が銘打って売り出していないことも多く、印象に残っていないのかも」と分析する。 さらに人材育成も課題だ。同局は、1月末から3月にかけて群馬県と鳥取県で、エコツ ーリズムガイドの養成講習会を開く予定。「地域を巻き込んで企画を立てたりPRした りできる人が出てきてくれれば」と期待を込めていた。(了) (2015年1月13日/官庁速報)
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