宮城県七ケ宿町は、過疎対策の一環として、鹿児島県宇検村との交流事業を本格化させる。九州と東北の過疎地域の「南北交流」を通じ、新たな過疎対策に乗り出す。5~
6月ごろ、同村に職員を派遣し、産業振興や教育分野での連携に向け協議する。
2014年度当初予算に、6人分の旅費などとして約120万円を計上した。
町が想定するのは、南北の気候の特徴を生かした交流。宇検村の子どもに雪国での生
活を体験してもらう代わりに、七ケ宿町の高齢者が温暖な宇検村を訪問する案などがあ
る。
町では、先行して13年から農産品を活用した交流事業を開始。宇検村の特産品のタ
ンカンを「雪室」で貯蔵し、鮮度を保った状態で販売したところ好評だったという。
今後、総務省の過疎対策事業債(過疎債)を活用し、ソフト面での事業拡大も検討し
ている。梅津輝雄町長は「互いの特徴を生かせば、町の活力になる」と期待を込める。
(了)
(2014年4月30日/官庁速報)
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